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環境ニュース[国内]

日本の美しさ、「自然」を支持した人が80.0%に 美しい国づくりに関する特別世論調査

環境行政 行政資料】 【掲載日】2007.07.06 【情報源】内閣府/2007.07.05 発表

内閣府は、安倍内閣が進める「美しい国づくり」プロジェクトにちなんで実施した、「美しい国づくりに関する特別世論調査」の結果を平成19年7月5日付けで公表した。
 安倍首相は18年9月の衆・参両議院の本会議で行った所信表明演説の中で、目指す国家像として「美しい国、日本」を提示し、その具体的な内容を「文化、伝統、自然、歴史を大切にする国」、「自由な社会を基本とし、規律を知る、凛とした国」、「未来に向かって成長するエネルギーを持ち続ける国」、「世界に信頼され、尊敬され、愛される、リーダーシップのある国」−−と定義した。その後公表された取組み内容には、「美しい森林づくり推進国民運動(注1)」や気候変動問題に対する新戦略「美しい星50(注2)」が含まれている。
 今回の世論調査は全国の20歳以上の人3,000人を対象に、19年5月24日から6月3日まで、調査員による個別面接聴取の形式で実施されたもので、有効回収数は1,827人(60.9%)。
 このうち、「現在の日本を美しいと思うか」という設問に対する回答としては「美しい」または「どちらかというと美しい」と答えた人の合計が53.3%と、「美しくない」または「どちらかというと美しくない」と答えた人の合計43.0%をやや上回った。
 また「日本の美しさとは何か」という設問(複数回答可)に対しては、「自然(80.0%)」を筆頭として、「伝統工芸や町工場の技術などの匠の技(58.5%)」、「景観(52.8%)」、「歌舞伎や祭りなどの伝統文化(50.8%)」への支持が多く、また「重要と思う美しい国の姿」を聞いた設問でも、「文化、伝統、自然、歴史を大切にする国(47.5%)」という回答が最も多かった。
 さらに「美しい国づくりに向けて大切だと思う行動」を聞いた設問(複数回答可)では、「伝統芸能を習得する、景観を美しくするなど、日本らしさを磨き、創り上げる(43.3%)」、「美しい国づくりについて関心をもつ企画」を聞いた設問では「日本・日本人の“美しさ”を推進するアイデアを募集する企画(30.3%)」を支持した人が最も多かった。【内閣府】

(注1)「美しい国、日本の礎となる森林づくり運動を官民連携で進めていくべきだ」とする安倍首相の閣僚懇談会での指示を受けスタートした運動。木材利用の推進、山村の地域づくり、森林づくりへの参加促進などをめざし、官民連携による活動を進めるとしている。
(注2)安倍首相が提案した気候変動問題に対する新戦略。(1)2050年までに、世界全体の温室効果ガスの排出量を半減させることを目標とした技術開発・ライフスタイル・社会システムづくりと世界への発信、(2)京都議定書が規定していない2013年以降の気候変動対策の国際的な枠組み設計の3原則(経済発展と両立可能、各国の削減能力・事情に配慮した柔軟で多様性のある内容、全主要排出国の参加が得られる)、(3)「1人1日1キログラムの温室効果ガス削減」を目標とした国民運動の展開−−を包括的な政策として示している。

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