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環境ニュース[海外]

欧州市民の90%が生物多様性の喪失を懸念

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2008.01.24 【情報源】EU/2008.01.18 発表

 圧倒的多数の欧州市民が、生物多様性の喪失を深刻な問題ととらえていることが、欧州委員会の「生物多様性問題への欧州市民の態度に関する調査」で明らかとなった。動植物種、自然生息地及び生態系の減少に対する欧州市民の懸念が浮き彫りになった形だ。特に、ギリシャ、ポルトガル、ルーマニアでは懸念が高かった。また、この調査により、欧州市民は自国の生物多様性喪失よりも世界的な喪失を懸念していることも明らかとなった。
 生物多様性喪失の原因については、人為的な汚染・災害を挙げる人が27%、次いで気候変動(19%)、集約的農業や森林伐採、乱獲(13%)、開発行為(8%)の順であった。
 また、生物多様性の喪失が現在影響を与えているとした人は約20%であったが、将来世代に影響を与えるとした人は70%に上った。93%の人が、生物多様性の維持を将来世代に対する義務としており、75%の人が生物多様性の喪失は経済に悪影響を及ぼすと考えている。
 3分の2にあたる人が生物多様性保全のために個人でできる努力を既にしていると答えた。一方で、約20%の人が、生物多様性喪失を食い止めるためにできることが分かれば、活動したいとしている。【欧州委員会環境総局】

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