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環境ニュース[海外]

イギリス 生物多様性指標に新たにコウモリなどを追加

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2008.06.03 【情報源】イギリス/2008.05.22 発表

 イギリスの野生生物の状況を調べる指標として、コウモリと冬に飛来する水鳥の個体数が、新たにリストに加えられることになった。
 コウモリは、農場、森林、河川地域などイギリスのいたるところで見られる一般的な野生動物で、20世紀後半には長期的な減少傾向にあったが、法的保護、直接的な保護対策や教育、暖冬などのおかげで、1999年以来、徐々に数が回復していた。しかしコウモリが脆弱な生物種であることは変わりなく、景観の変化、農業の集約化、開発、生息地の分断など、コウモリが受ける圧力は、他の野生動物にも十分関係があるとして、今回、指標リストに加えられた。指標調査の対象となったのは、ドーベントンヒゲコウモリ、ユーラシアヤマコウモリなど6種類である。
 また、水鳥としては、気候変動の影響を測るため、オオハクチョウなどがリストに加えられた。オオハクチョウは、近年、暖冬でヨーロッパ大陸に残ることがあるため、飛来数が減っている。
 5月22日に発表された指標の変化によると、2000年以来、長期的な観点からは、主要な生物種や生息地の減少は緩やかに、あるいはストップする傾向にあり、このまま減少を食い止める努力を続けることが大変重要である。
 同日には、2006年自然環境及び田園地域法に基づき、イングランドにおいて、生物多様性保全のために重要な生息地及び生物種のリストが公表された。また、1994年から2006年にかけてのイングランド野鳥指標も発表された。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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