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環境ニュース[国内]

EU 欧州の森林について公衆協議を開始

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2010.03.10 【情報源】/2010.03.01 発表

 欧州委員会は、欧州の森林資源とその状況に関する情報、森林保護のためのアプローチの選択肢を示す政策提案書を採択した。
 EUの森林等の面積は1億7600万ヘクタール、EUの面積の42%以上を占める。EUの森林はここ60年間で拡大し、世界の森林の5%に当たる。EUの森林の多くでは木材の体積、炭素貯蔵量が増加し、大気からCO2を回収することができる。しかし、世界全体では、土地利用の変更(その大半は途上国)が、CO2排出量の12〜15%を占めている。
 政策提案書では、欧州の森林が抱える主な課題を提示。既存の森林情報システムや森林保護のためのツールを紹介し、将来の政策の選択肢に関する問題提議を行っている。森林政策に関する権限は原則として各EU加盟国にあるため、森林管理や森林保護に地球温暖化が及ぼす影響や、EU全体の政策が、EU加盟国の取り組みに貢献する方法に焦点を合わせた議論がなされる。
 欧州では過去100年間で気温が約1℃上昇しており、最も楽観的な予測でも2100年までに2℃上昇すると予測されている。地球温暖化による急激な温度上昇は、生態系の受容能力を超えてしまうとされ、特定の森林タイプの地域への適応性を変化させ、樹種の分布もシフトするという。
 政策提案書については、市民、EU加盟国、EU機関及びその他の関係者の対応を踏まえて、EUレベルで追加的な行動が必要かどうか決定される予定。【欧州委員会気候変動総局】

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