一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

アメリカ海洋大気庁、カリブ海でサンゴ白化多発と予測

自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2010.10.06 【情報源】アメリカ/2010.09.22 発表

 アメリカ海洋大気庁は、2010年、カリブ海でサンゴ白化現象が多発する見込み、と発表した。これまでこの海域の海表面温度が平均より高く、この高温状態が10月半ばまで続くと予想されるため、過去最悪であった2005年と同規模の被害が起きる可能性が高いという。2005年には、サンゴの80%以上が白化、40%以上が死滅した。白化現象は、サンゴが、高水温、紫外線などさまざまなストレスで共生藻を失い、栄養となる光合成産物を藻から受け取れなくなって起きる。白化が長引くとサンゴは死滅する。サンゴ礁の消滅は、さまざまな海洋生物の生息地の消滅を意味するだけでなく、社会、文化、経済、生態系などに深刻な影響をもたらす。「海の熱帯林」といわれるサンゴは、毎年世界に3750億ドル相当のサービスを生み出しているという。ただし、白化被害が最悪であった2005年には、この地域はハリケーンに襲われなかった。調査にあたった研究者たちは、2010年はハリケーンの活動が非常に活発なため、今後ハリケーンにより海水温が低下し、白化が終息する可能性も指摘している。【アメリカ海洋大気庁(NOAA)】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース