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環境ニュース[国内]

パナソニック、2018年までの環境行動計画を策定、数値目標を設定

環境一般 CSR】 【掲載日】2010.10.08 【情報源】企業/2010.10.06 発表

 パナソニックは、創業100周年に当たる2018年までの環境行動計画「グリーンプラン2018」を策定した。グループの全従業員が取り組むアクションプランとして、活動計画と数値目標を設定した。同社が独自に定義する「CO2削減貢献量」を2005年度の基準値と比べて1億2000万tにしながら、廃棄物リサイクル率を99.5%以上に高めることなどを目指す。

 グリーンプラン2018は、(1)CO2削減、(2)資源循環、(3)水、(4)化学物質、(5)生物多様性、(6)環境配慮ナンバーワン商品、(7)社会との協働――の各項目で目標と行動を明記した。CO2削減の取り組みについては、生産活動と商品使用におけるCO2削減貢献量を最大化する。CO2削減貢献量とは、同社の生産活動と商品の省エネを「しなかった場合」に排出されるCO2の量から、「した場合」に排出されるCO2の量を差し引いて求める値。2005年度の数値にくらべて1億2000万tのCO2削減貢献量を達成することや、オフィスのCO2排出量を国内の自社拠点で年平均2%以上削減することなどを挙げた。事業活動では、エネルギーシステム事業を3兆円以上に拡大する。

 資源循環については、投入資源を減らして循環資源の活用を拡大し、投入資源の16%以上を再生資源にするほか、全拠点で廃棄物リサイクル率を99.5%以上にして工場廃棄物ゼロエミッション化を図る。生物多様性に関しては、事業所と周辺地域の緑地づくりを進め、森林資源の持続的な利用を促進。環境配慮ナンバーワン商品は、売上比率を2009年度比で倍増し、30%に拡大する。

 パナソニックは2018年に向けたビジョンを「エレクトロニクスナンバーワンの『環境革新企業』」と定め、全事業活動の軸に環境を置く方針とした。同社の技術・製品・サービスによる環境に配慮した生活環境の提案「グリーンライフ・イノベーション」と、自社の事業活動で環境負荷を低減した技術・ノウハウを基に他社などへ環境負荷低減を提案する「グリーンビジネス・イノベーション」の2つの行動を展開する。今回、ビジョンの実現に向けて、グループの従業員が実践することで環境貢献と事業成長の一体化を加速させることを目的に、グリーンプラン2018を策定した。

 パナソニックは、グリーンプラン2018を実践するとともに、社会とのコミュニケーションを従来以上に推進する考えで、「エコアイデアズリレーション」と名付けて活動する。活動は省略して「eR」と呼び、さまざまな場面で展開していく。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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