EU、低炭素技術・再生可能エネルギー実証プロジェクトにおける世界最大級の投資支援プログラムを開始

【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2010.11.24 【情報源】／2010.11.09 発表

　11月9日、欧州委員会は、低炭素技術・再生可能エネルギー実証プロジェクトにおける投資支援としては世界最大となるプログラム「NER300」の対象プロジェクトの募集を開始したことを公表した。プログラムの目的は、ヨーロッパにおける低炭素経済の発展を強化し、緑の雇用を創出し、欧州連合の野心的な温室効果ガス削減目標の達成に寄与することである。CCS技術を用いたプロジェクトが少なくとも8件、革新的技術を用いた再生可能エネルギープロジェクトが少なくとも34件、助成されることになる。欧州連合加盟国ごとに、それぞれ、少なくとも1件、最大で3件のプロジェクトが選ばれる。
　プログラムの運営は、欧州投資銀行が担当する。EU排出量取引における新規参入枠（NER）における資金を運用するものであり、現在の市場価格で約45億ユーロであり、この種のプログラムでは世界最大のものとなっている。助成プロジェクトひとつあたりの助成の割合は50％以内であり、残りの費用は、プロジェクト運営者と加盟国が負担する。この結果、このプログラムを通じて、90億ユーロ以上の投資が生み出されると予想されている。助成を希望する企業は、3カ月以内にそれぞれの加盟国に提案を提出することになる。【欧州委員会気候行動局】