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環境ニュース[国内]

豊田通商、植物由来ポリエチレンのライフサイクル評価で70%の削減効果を確認

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2010.11.22 【情報源】企業/2010.11.18 発表

 豊田通商は、ブラジル産のサトウキビから作られる植物由来ポリエチレンのライフサイクル評価試験を実施した。ブラジルで製造した後に消費地のアジアに運んだ場合でも、従来の石油由来ポリエチレンと比べ、70%強の温室効果ガス削減効果があることを確認した。2011年初めから日本を含むアジアで本格的に販売する。

 植物由来ポリエチレン1kgをブラジルで製造して日本へ輸送し、容器の包装に使った後、既存のリサイクル制度で焼却処分したケースでCO2を換算した。焼却、輸送、製造などで排出されるものの、炭素吸収分がマイナスに大きく寄与することから、温室効果ガス排出量は1.35kgにとどまった。

 一方、従来の石油由来ポリエチレンの全ライフサイクルでの温室効果ガス排出量は、マイナス分がなく、焼却、製造で同4.55〜5.10kgと、植物由来ポリエチレンの3.4〜3.8倍。その結果、石油由来ポリエチレンを植物由来ポリエチレンに置き換えると、温室効果ガス削減効果は70〜74%になることが分かった。

 試験は南米の石油化学製品最大手、ブラスケン(ブラジル)と共同で行った。ブラスケンは植物由来ポリエチレン製造のため、ポリエチレンの基礎原料となる植物由来エチレンを製造する年産能力20万tの設備を9月に造った。商業規模で世界最大という。豊田通商は設備の完成を受け、本格販売を始める。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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