ドイツ、地球環境変動学術諮問委員会が鑑定書「変化における世界」を提出

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.04.20 【情報源】／2011.04.07 発表

　ドイツ連邦環境省は、地球環境変動学術諮問委員会（WBGU）が、鑑定書「変化における世界‐大変革のための社会契約」を提出したことを公表した。WBGUは鑑定書において、温暖化防止に配慮した社会づくりには、「エネルギー部門」、「農地利用」、「都市形成」が重要であり、さらに、変革を成功させるためには、研究と教育が中心的役割を果たすと示唆している。レトゲン環境大臣は、「WBGUの提案は、再生可能エネルギーの拡張やエネルギー効率の改善、温暖化防止といった解決していない課題の対策への取り組みを支援するもの。国内問題だけでなく国際問題にも取り組むことが求められている。2012年にリオデジャネイロで開催される国連地球サミットでは、世界保健機構と同様の重要性を持つ世界環境機構を設立しなくてはならない。WBGUも同じ見解を持っていることを歓迎する」とコメントした。WBGUは、1992年にリオデジャネイロで開催された地球サミットの準備のために、ドイツ連邦政府が設立した独立学術諮問機関であり、連邦研究省と連邦環境省によって運営されている。【ドイツ連邦環境省】