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環境ニュース[国内]

サントリー食品、回収PETボトルを新ボトルに再生するシステムを構築

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2011.04.20 【情報源】企業/2011.04.13 発表

 サントリーホールディングス傘下で食品事業を展開するサントリー食品インターナショナルは、回収した使用済みPETボトルを原料に、新しいPETボトルに再生するメカニカルリサイクルシステムを構築した。国内の飲料業界で初めての試みだという。PETボトルからできたPETボトルを「リペットスタイルボトル」と呼び、新しい環境配慮型ボトルとして、5月以降、商品の一部に導入する。

 メカニカルリサイクルは、使用済み製品を粉砕・洗浄処理して新たな製品の原料にするマテリアルリサイクルで作られた再生樹脂を、さらに高温、減圧で処理することで再生材の中の不純物を除去する方法を指す。PETボトルからPETボトルに再生する仕組みは「B(ボトル)toB(ボトル)メカニカルリサイクル」という。

 BtoBメカニカルリサイクルは、合成樹脂再生加工の協栄産業(栃木県小山市)と共同で立ち上げた。同社が、回収されたPETボトルを洗浄した後、高温で溶解・ろ過することで品質の高い再生PET樹脂を生産。サントリー食品がこの再生PET樹脂を50%含むPETボトルを作り、飲料用の容器にする。

 回収されたPETボトルは衣料品にリサイクルされるほか、多くが資源として海外に持ち出されているのが現状。サントリー食品は、PETボトルを化学的に分解してPET原料に戻し、再びPET樹脂を作るケミカルリサイクルを一部行っているが、日本では普及していなかった。今後、メカニカル再生PET樹脂の含有量を高めると同時に、ケミカルリサイクルPET樹脂も合わせて使い、100%のBtoBリサイクルを目指す。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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