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環境ニュース[国内]

日本製紙、石巻工場で東日本大震災の木質系がれきを自家発電燃料に受け入れ

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2011.08.24 【情報源】企業/2011.08.22 発表

 日本製紙は、宮城県石巻市の石巻工場で、東日本大震災で発生した再利用可能な木質系のがれきを自家発電の燃料に受け入れる。本格的に稼働した木くずを燃料にするバイオマスボイラーで焼却し、併設しているタービンでの発電に活用する。宮城県知事から要請を受け、がれきの利用を決めた。

 石巻市と近隣の東松島市、女川町でのがれきを受け入れ、破砕処理して燃料にした後、連続運転を開始したバイオマスボイラーで焼却処理する。試験的ながれきの搬入を8月22日に始め、今後県と正式契約を結び、年間約12万tのがれきを自家発電の燃料に活用する計画だ。

 石巻工場で発電した電力は主に工場内の電源として使用するが、その一部となる最大4万kWを東北電力に供給することにし、8月21日に送電を開始した。4万kWは、一般家庭10万世帯の使用電力に相当する。大震災に伴う津波被害が大きかった被災地で大きな課題になっているがれきの処理と、電力不足対策の両面で協力する。

 石巻工場も大震災で被害を受けたが、自家発電設備が復旧したため、燃料としてがれきを受け入れることで被災地復興に貢献することにした。同工場では自家発電が稼働したことから、9月中旬をめどに紙をすく機械(抄紙機)を稼働させ、印刷用紙の生産を再開する予定にしている。【日本製紙】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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