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環境ニュース[海外]

EPA 酸性雨プログラムの排出枠オークションの結果を公表

地球環境 酸性雨】 【掲載日】2002.04.09 【情報源】アメリカ/2002.03.28 発表

 EPAとシカゴ商品取引所は、3月26日に行われた、第10回目の酸性雨プログラムの排出枠オークションの結果を公表した。このオークションは、私人やブローカー、電力会社に対し、SO2の排出枠を売買する機会を与えるもので、アメリカ全体の電力産業からのSO2の排出を半分に減らし、酸性雨を削減するというEPAの革新的なプログラムの一部である。
 EPAのホイットマン長官は、酸性雨プログラムがブッシュ大統領の『クリア・スカイ・イニシアティブ』(Clear Skies Initiative)のモデルとなっていることにふれ、「酸性雨プログラムの市場ベースの手法によって、伝統的な手法よりも、早くかつ低コストで排出を削減することができた。『クリア・スカイ・イニシアチブ』が実施されれば、数百万人のアメリカ国民の健康を保護するという、より大きな成果をあげることができるだろう」と述べた。
 SO2の排出枠取引は、国の年間排出上限(キャップ)と連動している。この制度が始まった1995年から、コスト削減と環境面の両面で効果的とされ、現在のコストは、予想よりも75%低いと評価されている。排出については、1990年レベルから既に500万トン以上を削減した。アメリカの東部地方における酸性降下物は30%減少し、その結果、湖や河川でも改善が見られる。【EPA】

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