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環境ニュース[国内]

トヨタ紡織、植物材料ケナフ活用技術を応用して軽量化した自動車内装部品を開発

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.02.15 【情報源】企業/2012.02.09 発表

 トヨタ紡織は、植物材料のケナフ活用技術を応用して軽量化を図った新たな自動車内装部品を開発した。ドア内側の内装、ドアトリムの基材と、シートの後ろ側の板、シートバックボードの基材で、トヨタ自動車が全面改良して1月26日に発売した高級ブランド「LEXUS(レクサス)」のセダン「GS」に採用された。

 車を軽量化して燃費性能の向上とCO2排出量削減に貢献することを狙いに、開発した。原料となるポリプロピレンに、ケナフ繊維との親和性を高める添加剤を配合し、ポリプロピレンとケナフの接合の強度を高めた。これによってドアトリム基材、シートバックボード基材とも、従来品と比べて20%の軽量化を実現した。

 さらに、基材の成形工程で、基材のプレス成形と同時に裏面の樹脂製構造物の射出成形を行う樹脂部品の同時成形工法を開発した。この工法で生産効率を高めるとともに、裏面の構造物の小型化が可能になり、軽量化につなげた。射出成形は、加熱して溶かした樹脂を金型に注入し、冷却して固めて成型する方法を指す。

 ケナフはアオイ科の1年草。成長が早くCO2吸収能力が高いことから、工業製品への活用が進んでいる。トヨタ紡織は生産地のインドネシアで種子の開発、栽培、ボード生産を事業化し、2000年にドアトリムを製品化したのを皮切りに、採用車種や部位を増やしてきた。今回の技術応用を弾みに、さらに植物由来材料の使用拡大を進める。【トヨタ紡織(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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