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三井不動産など、小型植物工場の学校版を開発し、モニター第1弾で福島の学校に設置

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2012.02.20 【情報源】企業/2012.02.16 発表

 三井不動産は、植物工場の技術開発を手掛けるみらい(千葉県松戸市)、ユニットハウス事業の三協フロンテア(千葉県柏市)、千葉大学とともに、小型植物工場「みらい畑」の学校版を共同開発した。運用モニターの第1弾として東日本大震災に伴う福島第1原子力発電所事故の影響から仮設校舎で授業している福島県富岡町の小中学校に設置し、学校での植物工場の活用方法を研究する。

 みらい畑は、人口光源を使って無農薬で水耕栽培を行う閉鎖型の植物工場設備。2009年に広さ2坪(6.6m2)のタイプを千葉県柏市の商業施設に置き、都市型の植物工場について実証してきた。今回、学校で利用がしやすいよう、1坪(3.3m2)のタイプを開発し、2012年1月に既に1台を屋外に設置した。3月には、さらに小型にして学校の出入り口からの出し入れを可能にしたタイプを屋内に1台導入する。

 みらい畑学校版で栽培するのはレタス類、ハーブ類で、1カ月に80〜90株収穫できる。生育に必要な温度、光、水、養分をコンピューター管理するため、気候の変動に左右されることがない。生産したその場で食べられる地産地消となり、輸送距離はゼロ。光源には赤、青色のLED(発光ダイオード)を使い、蛍光灯のみの従来型と比べ、消費電力を30%抑制する。1坪のスペースで高さは2.2mある。

 富岡町は全域が警戒地域に指定され、町内4校の小中学校は、約40km離れた福島県三春町の工場を使用した仮設の統合学校で授業している。千葉大と各社は、みらい畑を通して野菜や植物と触れ合う機会を子供たちに提供するとともに、植物工場の学校での活用に向けて授業プログラムを開発する。みらい畑は、外気や土壌の影響を受けない閉鎖型設備の利点から被災地の農業復興にも期待できるという。【三井不動産(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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