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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、HVの使用済みニッケル水素電池を利用した定置型蓄電システム開発

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2012.02.21 【情報源】企業/2012.02.17 発表

 トヨタ自動車は、ハイブリッド車(HV)で使用済みになったニッケル水素電池を利用した定置型の蓄電システムを開発した。事業化を検証するため、トヨタ車販売会社の名古屋トヨペット(名古屋市熱田区)の店舗にシステムを設置して実証実験を始めた。現在は解体してHV用のニッケル水素電池にリサイクルしているが、そのまま蓄電システムに再利用する。

 ニッケル水素電池は、電池容量が下がると自動車用途では使用できないため、販売店で回収した後、解体・還元処理を経て、HV用の新しいニッケル水素電池の原料に使用している。しかし、定置型蓄電システムは自動車用途と異なり、重さや体積に制約がなく、回収した使用済みのニッケル水素電池を組み合わせて再利用できる場合も多いことから開発した。

 定置型蓄電システム用に使った後は、HV用のニッケル水素電池の原料にリサイクルする。現在のようにHVから使用済みを回収して電池原料にする前に、再度、ニッケル水素電池としてそのまま利用する仕組みとなる。開発した定置型蓄電システムを設置した販売店では、性能、耐久性、CO2排出量の低減や省エネ効果を把握し、事業化に役立てる。

 3月には、国が支援する次世代エネルギー・社会システム実証の1つ「北九州スマートコミュニティ創造事業」に参加している豊田合成の北九州工場(北九州市八幡東区)にも置き、実証実験を始める。トヨタは「プリウス」を中心にHVを幅広く展開し、今後多数の使用済みニッケル水素電池が出回ると予想され、需要が高まる蓄電用途で有効利用を図ることにした。【トヨタ自動車(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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