環境省　福島県の地下水質モニタリング調査　放射性物質濃度の測定結果を公表（第7報）

【エネルギー 原子力】 【掲載日】2012.05.10 【情報源】環境省／2012.05.10 発表

　環境省は、平成24年5月10日、福島県内の地下水の放射性物質濃度の測定結果を第7報として公表した。
　今回公表したのは、1月30日から3月16日に福島県内264地点で採取した放射性ヨウ素（I-131）及び放射性セシウム（Cs-134、Cs-137）の測定結果と、採水時警戒区域内であった8地点における放射性ストロンチウム（Sr-89、Sr-90）の測定結果。
　公表によると、放射性ヨウ素、放射性セシウムはともに不検出であった。放射性ストロンチウム（Sr-89）については全8地点において不検出であったが、放射性ストロンチウム（Sr-90）については、0.0004〜0.0029 Bq/Lを検出した。
　なお、今回検出された放射性ストロンチウム（Sr-90）の濃度は、東京電力株式会社第一原子力発電所の事故発生以前に全国で測定されていた蛇口水の放射性ストロンチウム（Sr-90）の濃度（検出限界〜0.0023 Bq/L：平成21年度調査結果）と同程度であった。
　環境省では、今年度も福島県及びその近隣地域において、県や市町村等の関係機関と調整を行い、継続的に地下水の放射性物質濃度のモニタリング調査を実施するとしている。【環境省】