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環境ニュース[国内]

欧州委員会 包括的な土壌保護政策に着手

水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2002.04.26 【情報源】/2002.04.19 発表

 欧州委員会は、EU内の土壌侵食・汚染への懸念を反映して、土壌保護戦略の第一歩を提示した。これまでEUでは、土壌に対する包括的な取組を行ってこなかったが、今回が最初の例となる。
 今回公表されたコミュニケーション・ペーパー「土壌保護を主題とする戦略に向けて(Towards a Thematic Strategy for Soil Protection)」は、土壌の機能、土壌への脅威(浸食、砂漠化、汚染、栄養分の減少などがEUで課題となっている)、関連する既存のEU施策について概説するとともに、将来の包括的な土壌保護施策及び当面の施策を提示する。
 将来的には、2004年に、土壌保護を主題とする戦略を提出する。戦略には、対策や事業に関する詳細な提案とともに、土壌に関する情報及びモニタリングシステムに関する法令が盛り込まれる予定。
 一方、当面の措置としては以下の対策が掲げられている。
−2002年中に大気質指令の下位指令として重金属、及び多環芳香族炭化水素類(PAH)に関する指令を提案
−2002年中に埋立廃棄物に関する指令を提案。2004年までに埋立廃棄物管理のための利用可能な最善の技術(BAT)の文書を策定。
−2003年中に下水汚泥指令を改定し、汚染物質の許容濃度を引き下げる。
−2004年末までにコンポスト及び生物廃棄物指令を準備する。
 また、2003年中に合理的な土地利用計画、土壌資源の持続可能性への配慮を盛り込んだコミュニケーション「計画と環境 土地としての側面(Planning and Environment - the territorial dimension)」を公表する予定。
【欧州委員会環境総局】

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