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環境ニュース[国内]

伊藤忠商事、マニラ支店開設100周年でマニラ麻の農園を復活させるCSR活動を開始

環境一般 CSR】 【掲載日】2012.06.14 【情報源】企業/2012.06.11 発表

 伊藤忠商事は、1912年に開設したフィリピン・マニラ支店の100周年を記念して、同国でマニラ麻農園を復活させるためのCSR(企業の社会貢献)活動を始める。プロジェクトは同国中部のルソン島最南端ソルソゴン州イロシンで実施され、貧困地域の雇用対策も合わせ、マニラ麻の植え付け・栽培に必要となる資金を援助する。同国の政府機関、農業組合との協定に調印した。

 マニラ麻は繊維が強く、ロープや紙幣、封筒などに利用される。伊藤忠の前身の伊藤忠合名会社が1915年、全額出資してフィリピンに設立した会社がミンダナオ島ダバオでマニラ麻の栽培事業を開始。合名会社が全面支援したことから、マニラ支店はマニラ麻事業で始まったとされる。同国のマニラ麻農園は、1970年代に発生した疫病で壊滅し、危機的な状況に陥った。

 フィリピン政府は農村開発の重要事業にマニラ麻栽培を位置付け、病気に強い品種の開発を進め、独立行政法人国際協力機構(JICA)もマニラ麻産業の支援を始めた。伊藤忠はマニラ支店開設100周年を迎えるにあたり、原点ともいえるマニラ麻農園を復活させるプロジェクトを援助し、現在デニムの生産拠点になっている同国の繊維産業の発展につなげることにした。

 プロジェクトで約14万4000本のマニラ麻を植え付けて栽培し、年間18tのCO2吸収量を見込む。ソルソゴン州は経済発展が遅れた地域で、地域振興と繊維産業への貢献を目指す。プロジェクトは8月に始まる予定で、政府機関と農業組合が技術支援、適正苗の推薦、植え付け、農民管理を担当。伊藤忠は2014年3月までに実施する90ha分の植え付け・栽培の資金200万円を提供する。【伊藤忠商事(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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