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環境ニュース[海外]

IUCN 2000年版レッドリストを公表

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】その他/2000.09.28 発表

 国際自然保護連合(the World Conservation Union;IUCN)は、9月28日、絶滅危惧種の最新のレッド・データ・リスト(the 2000 Red List of Threatened Species)を発表。
 これによると、地球上の11,046種の動植物が絶滅のおそれがあり、ほ乳類に関しては、4分の1の種が絶滅のおそれに瀕しているという。
 1996年の調査と比べ、絶滅のおそれがあるほ乳類や鳥類の全体的な割合はあまり変わっていないが、より絶滅のリスクの高いカテゴリーに属する種の割合が増加してきている。リストでは、絶滅の危機の度合いに応じて、8つのカテゴリーに分類(a.絶滅、b.野生では絶滅、c.重大な絶滅の危機、d.絶滅の危機、e.希少種、f.低リスク、g.データ不十分、h.評価せず)。
 このうち、重大な絶滅の危機に瀕している(critically endangered species)ほ乳類は4年前の169種から180種に、また同様の鳥類も168種から182種に増えた。ほ乳類の中では、特に、霊長類の変化が著しく、重大な絶滅の危機に瀕している種は13種から19種に増えた。
 絶滅のリスクが増加した原因としては、農業や鉱業、開発行為の結果、生息地が減ったことの他、狩猟、漁業、貿易、外来種の持ち込みなどが考えられるという。
 特にほ乳類や鳥類が危機に瀕している国は、インドネシア、インド、ブラジル、中国。また、特に植物が減少しているのは、中南米、アフリカ中西部、東南アジアだという。
 IUCNの事務局長は、「生物多様性の危機が広く知られてきているにも関わらず、重大な絶滅の危機に瀕している種が増加していたことは衝撃だ」とコメントしている。
 IUCNは、1948年に設立された世界最大の自然保護団体(各国の研究機関、NGO、政府機関等が参加)。
 今回のレッドリストの公表には、策定段階から協力していたカナダ環境省(環境大臣)も立ち会った。【IUCN、カナダ環境省】

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