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環境ニュース[国内]

日立製作所、ポーランドで石炭火力発電所向け超々臨界圧の石炭火力発電設備を受注

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.09.28 【情報源】企業/2012.09.24 発表

 日立製作所は、欧州グループ会社の日立パワー・ヨーロッパと、ポーランドで石炭火力発電所向けに1000MW(100万kW)の超々臨界圧石炭火力発電設備一式を受注した。首都ワルシャワの南南東70kmにある同国最大規模の総出力2.8GW(280万KW)を誇るコジェニッチェ石炭火力発電所に建設される11号機用となり、2017年中に運転を始める。

 共同事業体のパートナーとともに、ポーランドの発電会社から受注した。日立がタービンと発電機、日立パワー・ヨーロッパがボイラー設備と環境装置、グループで発電用装置などを手掛けるバブコック日立が脱硫設備を納入する。日立はこれまで同国で同発電所向けに脱硫装置3基、他の発電所で脱硝装置4基を、バブコック日立と共同受注している。

 超々臨界圧は、蒸気を高温・高圧にすることで発電効率を高め、CO2の排出を抑える方式。欧州ではボイラー、タービンなど超々臨界圧石炭火力発電設備一式を3基、ボイラー単体で7基の受注実績がある。ポーランドでは今後、石炭火力発電所の新設が多数見込まれ、日立は今回の発電設備一式の受注を機に、高効率と環境負荷低減を訴えて展開する。

 ポーランドは欧州連合(EU)加盟国で、インフラ整備など公共投資に支えられて成長を続けている。発電の90%を石炭火力に頼るが、多くの設備が旧ソ連時代の1960〜1970年代に建設された。現在、代替期を迎え、2025年までに約10.4GW(1040万kW)分の閉鎖が予定され、国内の電力各社は新規の大型石炭火力発電設備の建設を進めている。【(株)日立製作所】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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