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環境ニュース[国内]

三菱化学、フランスの自動車部品メーカーと内装部材のバイオプラスチックを開発

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.11.09 【情報源】企業/2012.11.05 発表

 三菱化学は、フランスの大手自動車部品メーカー、フォルシアと、自動車の内装部材に使うバイオプラスチックの共同研究・開発を進めることで合意した。両社は2014年をめどに、車の内装部材に適した性能を持ちながら植物由来の原料を使用した生分解性プラスチックの一種、ポリブチレンサクシネート(PBS)の開発を目指す。
 フォルシアは、連結売上高で世界6位の自動車部品大手。世界33カ所に270の事業所と40の開発拠点を保有し、8万4000人の従業員を抱える。燃費性能を高めるための軽量化や部材リサイクル率の向上など、環境に配慮した事業を展開し、内装部材については使用するプラスチックの多くを植物由来にする取り組みを進めている。
 三菱化学は、PBSの製造とマーケティングを行うと同時に、原料になるコハク酸を植物由来に置き換えたPBSの開発を推進。2015年を目標に、タイに年産2万tのPBSプラントを合弁で建設する予定で、カナダ企業と連携して植物原料由来コハク酸に関する製造工程の高度化を進め、タイのプラントで使用する計画だ。
 共同研究・開発することによって三菱化学が構築する植物由来PBSの生産技術と、フォルシアの自動車用の内装部材の製造技術を合わせ、自動車分野でPBSの実用化を加速させる。三菱化学を傘下に持つ三菱ケミカルホールディングスグループは、2025年までに石油由来原料の消費量の20%を植物由来にすることを目標に掲げる。【三菱化学(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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