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環境ニュース[国内]

川崎市 「川崎メカニズム」でCO2削減量“見える化”

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.11.28 【情報源】地方自治体/2012.08.29 発表

 川崎市は、温室効果ガス削減を地球規模で進めるための新たな取り組み「川崎メカニズム」を2013年度からスタートさせる。川崎市内には環境技術に優れた企業が多く、そうした企業の製品・技術が市域外で利用され、二酸化炭素(CO2)などの排出削減に貢献した場合、貢献分を“見える化”し、その企業の排出量から相殺できるようにする。こうした取り組みは全国の自治体で初めてで、環境技術による国際貢献と産業振興を促進する。

<市域外での削減を評価自社の排出量から相殺>

 川崎市内の企業が、市域外で温室効果ガス削減に貢献する製品・技術を開発した場合、市に「川崎メカニズム認証」を申請。第三者機関がガイドラインに基づいて審査を行い、域外貢献をしているかや温室効果ガス削減での域外貢献量などを評価する。
 貢献が認められれば、製品・技術に対して市長が川崎メカニズム認証を発行。認証された企業は域外貢献量を、市地球温暖化対策の推進に関する条例により報告義務のある自社の温室効果ガス排出量から相殺できる。
 認証を受けた製品・技術は「低CO2川崎ブランド製品」としてブランディングし、企業はロゴマークを使用してPRできるメリットがある。
 市環境局地球環境推進室の担当者は新制度について、「温暖化防止には地球規模の温室効果ガス削減が必要。排出削減に貢献する製品・技術によって、たとえ川崎市内でCO2が削減されなくても、地球全体で削減されるのであれば、その企業活動を川崎市は支援する」と説明する。
 市地球温暖化対策推進基本計画では、域外貢献量も含めて、2020年度までに1990年度比25%以上の削減を目標としている。
 市は12月ごろをめどに、11年度の市内企業の域外貢献量を算定・公表する予定。今後は企業などの意見も聞きながら詳細な制度設計を進め、周知に努める。また、新制度について、日本政府が国内外で導入をアピールしている制度(国内クレジット制度や2国間オフセット・クレジット制度など)との連携も省庁や経済団体などに働きかけていく予定だ。 環境局地球環境推進室 TEL:044-200-2405 【川崎市】

提供:月刊ビジネスアイ エネコ(日本工業新聞社)

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