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環境ニュース[海外]

(仮称)ウィンドファームつがる風力発電事業に係る環境影響評価準備書に環境省意見を提出

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2013.01.21 【情報源】日本/2013.01.21 発表

 環境省は、(仮称)ウィンドファームつがる風力発電事業に係る環境影響評価準備書についての環境大臣意見を平成25年1月21日付けで経済産業大臣に提出した。
 今回の環境省意見では、自主的な環境影響評価手続の結果をアセス法に基づく手続に相当する結果とするために、法令に従った評価書の作成及び必要な事項の記載を行うよう求めている。
 風力発電設備の配置については、対象事業実施区域の南部は青森県指定の鳥獣保護区に一部が重複又は近接し、多くの種の希少猛禽類が集中的に生息している。さらに、ガン等の多数の渡り鳥が利用している。また、対象事業実施区域は、津軽国定公園に隣接し、対象事業実施区域の南部は、国定公園第一種特別地域に指定される平滝沼及びベンセ沼が近接している。このため、対象事業実施区域の南部に計画されている風力発電設備については、当該施設の設置を回避することを基本とし、事業全体の風力発電設備の配置を再検討すること。また、再検討後の風力発電設備の配置を踏まえ、評価を行い、必要に応じて環境保全措置及び事後調査の内容を再検討するよう求めいている。
 環境影響評価項目については、「水のにごり」、「地形・地質」について環境影響評価項目として選定し、適切な環境影響評価を実施するよう求めている。
 動物及び植物については、コウモリ類、渡り鳥の調査について、専門家の意見を踏まえて再検討し、必要に応じて、追加調査を実施すること。また、本事業は46ヘクタール以上の改変を行うとされるにも関わらず、風力発電設備一基あたりの改変面積が小さい、鳥類のブレードへの予測衝突率について、過小評価されていることなどから、動植物への影響について、「影響がない又は極めて小さい」と結論付けている。このことから、再度、予測・評価を行うこと。 追加調査及び再予測の結果を踏まえ、必要に応じて風力発電設備の設置の回避を含めた環境保全措置及び事後調査を再検討するよう求めいている。
 景観及び人と自然との触れ合いの活動の場については、対象事業実施区域周辺には眺望点又は人と自然との触れ合いの活動の場として選定すべき箇所が存在することから、当該箇所について、適切な調査、予測、評価を行うよう求めている。【環境省】

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