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環境ニュース[国内]

昭和電工、植物育成用LED素子と高速栽培を採用した植物工場が福島県川内村に完成

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.05.09 【情報源】企業/2013.04.26 発表

 昭和電工の植物育成用LED発光ダイオード)素子と、「Shigyo(しぎょう)法」と呼ぶ高速栽培技術を採用した植物工場が福島県川内村に4月26日完成した。完全閉鎖型の農産物栽培工場となり、リーフレタスなど葉菜類を1日に最大8000株以上収穫できる。川内村は、東日本大震災に伴う津波で事故が起きた福島第1原子力発電所の30km圏内にある。
 完成した植物工場は「川内高原農産物栽培工場」の名。外気や病害虫を遮断して栽培することで安全な農産物が提供できるうえ、天候や気温の影響を受けることなく計画的に安定した生産が可能になる。常に最適な環境で農産物を育成するため、露地野菜と比べて栄養価の高い作物が生産できる。川内村が農業再生と村内の雇用確保を狙いに設置した。
 川内高原農産物栽培工場に採用されたのは、昭和電工の独自の赤色LED素子と、昭和電工が山口大学農学部の執行(しぎょう)正義教授と共同開発したShigyo法を組み合わせた植物育成システム。LED素子は植物の育成に最適な波長を世界最高輝度で発光でき、最適な比率で光を照射することで従来の蛍光灯栽培と比べ、2倍以上の収穫量を実現する。
 LED素子は蛍光灯と比較して発熱量が少なく、空調用の電力消費が抑えられ、コストを低減。収穫量の増大とともに採算性の高い栽培が可能になる。昭和電工はLED素子、Shigyo法に加え、アルミ栽培棚や断熱パネルなどを合わせた植物育成システムの提案を進め、京王電鉄の農業ビジネス研究・開発用植物工場をはじめ複数の設備に採用されている。【昭和電工(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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