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環境ニュース[国内]

三菱重工業、中国の造船会社と就航船舶へのバラスト水処理装置の設置改造事業で協業

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2013.05.10 【情報源】企業/2013.05.07 発表

 三菱重工業は、中国の造船会社、中船澄西新栄船舶(江蘇省靖江市)と、就航している船舶へのバラスト水処理装置の設置改造事業を協力して進めることで合意し、協業に関する協定を結んだ。三菱重工がバラスト水処理装置関連の先進技術を提供し、中船澄西新栄船舶の改修対応力やコスト競争力と組み合わせて国際市場で優位な体制を構築する。
 中船澄西新栄船舶は、中国国営の2大造船関連企業グループの1つ、中国船舶工業集団の傘下。協業は、バラスト水処理装置の機種選定から、設計、改造工事、営業までの全段階が対象となり、三菱重工は設置改造のための図面を供与し、必要に合わせて指導員を派遣する。横浜工場(横浜市中区)で中船澄西新栄船舶の工事関係者の研修も実施する。
 エンジニアリング事業に注力する三菱重工と、最新技術の導入で事業強化を目指す中船澄西新栄船舶の考えが一致した。同じ船型の複数船舶のバラスト水処理装置設置改造を一括受注した場合は、最初の工事を横浜工場で中船澄西新栄船舶側も参加して行ってノウハウを共有。その後、中船澄西新栄船舶の工場で手掛けることでコストの削減を図る。
 バラスト水は船舶のバランスを保つために船舶に搭載する海水で、荷揚げした港で入れ、荷を積み込む港で排出する。微生物などがバラスト水とともに運ばれることに伴う生態系の乱れや生物多様性保全への影響が問題になり、2017年に発効するバラスト水管理条約によって排出前に浄化するバラスト水処理装置設置が就航船舶にも義務付けられる。【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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