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環境ニュース[国内]

伊藤忠商事、米国ネブラスカ州での非食用原料バイオディーゼル製造事業に出資参画

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2013.05.27 【情報源】企業/2013.05.23 発表

 伊藤忠商事は、米国の石油精製・化学品・バイオ燃料大手のフリントヒルズ・リソーシズ(カンザス州)とバイオ燃料開発ベンチャーのベネフエル(テキサス州)が同国ネブラスカ州に立ち上げる非食用原料のバイオディーゼル製造事業に出資参画する。独自の技術で安価に生産できる。伊藤忠子会社で石油製品卸の伊藤忠エネクスも加わる。
 バイオディーゼルは軽油の代替となり、ディーゼルエンジンの燃料に使用する。通常は大豆、パーム、ひまわりなどの油脂から作られる。植物は成長する際にCO2を吸収しているため燃焼してもCO2排出量が増えないことから、環境負荷を抑えられる燃料として期待されている。その一方で食糧不足や製造コストの高さが課題になっていた。
 伊藤忠が参画する製造事業はこうした問題を解決する。従来は、原料の油脂に含まれる成分の遊離脂肪酸を高コストな精製工程で取り除く必要があったが、ベネフエルの触媒技術で遊離脂肪酸も油脂と同時にバイオディーゼルに変換。低質コーン油や廃食油、動物油脂、非精製油など遊離脂肪酸含有率の高い安価な非食用原料を使用できる。
 事業では現在の米国バイオディーゼル生産量の約5%にあたる年産5000万ガロン(約19万kL)を生産する。伊藤忠は2011年にベネフエルに出資して技術検証を行ってきた。この事業への出資参画は世界各国での次世代バイオ燃料製造ビジネス展開にとって重要になるといい、伊藤忠は技術を活用してアジアを中心にビジネス構築を進める。【伊藤忠商事(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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