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環境ニュース[国内]

大阪ガス、水素ステーション向け大容量水素発生装置を開発、トップ水準の効率

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2013.10.30 【情報源】企業/2013.10.28 発表

 大阪ガスは、水素ステーション向けに大容量の水素発生装置を開発した。従来型の3倍の製造能力があり、効率を世界トップ水準に向上させた。究極の環境配慮車として普及が期待される水素燃料電池車(FCV)用でのニーズの高まりを受けた。グループで都市ガス事業のエンジニアリングを手掛ける大阪ガスエンジニアリングが12月1日に販売を始める。
 開発したのは、現場で使用する小型水素発生装置「HYSERVE(ハイサーブ)」シリーズの大容量型「HYSERVE−300」。都市ガスを原料に1時間あたり300m3(0℃、1気圧の標準状態換算)の水素を製造できる。水素ステーション用に製造能力の規模拡大や熱交換器の型式変更などで、小型化、低コスト化に加えてトップレベルの高効率を実現した。
 これまでのハイサーブシリーズで最大の「HYSERVE−100」=1時間100m3(同)=を3台設置する場合と比べ、設置面積を約42%、設備コストを約50%削減した。投入した原料・燃料の発熱量分の製品水素発熱量を表す改質効率は、HYSERVE−100の71%から79%に向上した。改質器の改良、廃熱回収の強化や、水素精製工程での新方式の採用などで達成した。
 ハイサーブシリーズは金属熱処理、ガラス加工、ボンベ充填用水素ガス製造、水素ステーション実証などで納入実績があるが、FCV用の商用水素ステーションで使う大容量タイプの需要増加から、HYSERVE−300を開発した。グループで高圧ガス製造・販売などのリキッドガスが、装置を顧客先に設置して製造した水素を供給するサービスを展開する。【大阪ガス(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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