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環境ニュース[国内]

三菱重工・NEC、船舶運航の省エネを実現するエネルギー需要予測システムを開発

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.11.13 【情報源】企業/2013.11.11 発表

 三菱重工業とNECは、船舶運航の省エネを実現する船舶向けエネルギー需要予測システムを共同開発する。NECのビッグデータ(大量の各種データ)分析技術を活用する。2014年度末までに三菱重工が販売を始める。予測に基づいてエンジンや発電機の稼働率や稼働台数を制御することで、環境負荷を低減すると同時に運航コストを削減する。
 開発するシステムは、船舶で収集した過去のエネルギー消費量、天候、気温、時刻などの各種データを基に将来のエネルギー需要量を予測する仕組みで、「異種混合学習」と呼ぶNECの技術を活用する。ビッグデータに混在するデータ同士の関連性から多数の規則性を自動で発見し、状況に応じて規則性が変化するデータも高精度に予測できる。
 予測を基にエンジンや発電機を効率的に制御して省エネできる。三菱重工はこのエネルギー需要予測システムを独自の「三菱空気潤滑システム(MALS)」とともに先進の環境技術として提案する。新造船や既存船舶のバージョンアップ工事の受注拡大を目指す。MALSは、船底から吹き出した空気で航行中の船体と水の抵抗を減らすシステムとなる。
 三菱重工はさまざまなニーズに対応する大型船舶を開発・建造し、運航性能と経済性が海外からも評価されているという。NECは異種混合学習技術を活用した事業を推進し、エネルギー需要予測システムのビルエネルギー管理システム(BEMS)などへの適用を進め、ビッグデータに関連する分析技術やソリューションを継続的に強化していく。 【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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