イギリス環境・食糧・農村地域省、食品・環境研究庁と民間との新たなビジネスモデルを探索

【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2013.11.22 【情報源】イギリス／2013.11.08 発表

　イギリス環境・食糧・農村地域省（Defra）は、省内の食品環境研究庁（Fera）の新たなジョイントベンチャーの可能性を探る調査を開始したと発表した。Feraは、持続可能な食物連鎖と健全な自然環境を維持・増進するとともに、生物・化学物質リスクから世界の人々を守ることを目的に、政府や国際機関、民間企業等に調査研究やリスク分析、専門的助言等のサービスを行うDefraの執行機関である。現在、Feraの収入の75％はイギリス政府から配分されているが、今後政府の歳入減が見込まれることから、Defraは、Feraの科学的能力を長期的に守るため、今後の資金的貢献を約束し、公的部門以外の収入を確保する力のあるパートナーとの連携を検討している。ジョイントベンチャーにより、Feraは公的機関としての制約を離れ、商業的知見も得られるため、新マーケットへの算入や、公的・非公的ビジネスの拡大も可能になるという。
　ただし、動植物の健康状態の監視・報告等を確実に行うため、こうした主要部門は政府内にとどまる。またFeraが、大規模な植物の病気や食品事故等の緊急事態には対応できるよう、Defraは必要なレベルのコントロールは維持するとしている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】