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環境ニュース[国内]

丸紅情報システムズ、カーボンナノチューブコーティング導電繊維の販売開始

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.12.04 【情報源】企業/2013.11.29 発表

 丸紅の100%子会社でITソリューション、先端技術発掘・開発の丸紅情報システムズ(エムシス)は、物質をナノ(100万分の1mm)レベルで制御するナノテク素材のカーボンナノチューブ(CNT、筒状炭素分子)を繊維にコーティングした新たな導電繊維製品の販売を始める。通電すると面状の発熱体として使用でき、低消費電力が特長だ。
 CNTをポリエステル糸に均一にコーティングした導電繊維で、「シーエヌテック(CNTEC)」と呼び、布状の繊維を通じて提供する。CNTECを織り込むことで導電性、柔軟性、軽量の特性を保有する布製品になる。この布に電極を付加して通電すると繊維面全体が発熱するため、消費電力を抑制したさまざまな防寒対策製品などの用途に利用できる。
 繊維の1本1本が通電・発熱して布全面が柔らかく均一に暖まり、省エネ性に優れるうえ、発熱温度に合わせて糸の密度や電気抵抗を調整してカスタマイズできる。電圧を変えて温度調節も可能になる。ポリエステル繊維の布と同等の軽さ、柔らかさ、薄さがあり、屋根や太陽光パネルの融雪器具、自動車のシート暖房などへの採用を想定している。
 CNTECは、クラレと同社の子会社でリビング製品製造・販売のクラレリビングが、北海道大学などとの産学連携で開発した。エムシスが国内代理店として取り扱う米国会社のCNT材料を使用する。エムシスは製品のマーケティングと販売を手掛け、CNTECの活用を検討する顧客企業の要望に応じて、最適なパートナー企業とともに実用化を推進する。【丸紅情報システムズ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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