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環境ニュース[国内]

レンゴー、段ボール軽量化のための環境配慮型原紙開発、生産体制を整えて供給

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.12.16 【情報源】企業/2013.12.11 発表

 レンゴーは、段ボールを軽量化するための環境配慮型の原紙を開発した。従来と同等以上の強度を維持しながら原紙自体を軽くし、古紙資源の有効活用を図るとともに配送時のCO2排出量削減を可能にする。国内2カ所の工場で生産体制を整えて供給を始めた。環境問題への関心の高まりを背景に段ボールの軽量化が求められていることに応えた。
 新しい段ボール原紙は「LCC原紙」と呼ぶ。レンゴーが環境経営のキーワードに掲げる「軽薄炭少」を具現化した軽くて薄い機能性中しん原紙で、1m2あたり120gと同90gがある。それぞれ一般的な中しん原紙の同160g、同120gに対応し、強度を保持しつつ25%軽くした。段ボール製品の軽量化が可能になり、7〜9%のCO2削減効果が見込まれる。
 LCC原紙は機能性が高いため、段ボールに加工する場合に技術的なノウハウが求められるが、レンゴーは製紙・段ボール一貫メーカーの強みを活用して早い段階で製造法を確立した。さらに、推進している独自の省資源・省エネ型の段ボールとLCC原紙を組み合わせることで、段ボールシートやケースをこれまで以上に軽量化できるようにした。
 LCC原紙は、八潮工場(埼玉県八潮市)と金津工場(福井県あわら市)で生産し、全国に供給できる体制を整備した。両工場を合わせた生産量は現在月間7000tに達している。レンゴーはLCC原紙を段ボール原紙の技術革新と位置付け、今後も、少ない資源で多くの付加価値を生み出すと同時に、CO2排出量も少ない段ボール製品の開発を進める。【レンゴー(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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