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環境ニュース[国内]

川崎重工、船舶用のガス燃料噴射ディーゼルを主機にした推進プラント開発、CO2を削減

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.12.19 【情報源】企業/2013.12.16 発表

 川崎重工業は、船舶用の電子制御式ガスインジェクション(燃料噴射)ディーゼル(ME-GI)エンジンを主機にした推進プラントの開発を完了した。神戸工場(神戸市中央区)で実物大の実証試験を始める。ME-GIエンジン主機推進プラントは、従来の重油だき2サイクルディーゼルエンジンと比較して、最大でCO2排出量を約30%削減する。
 ME-GIエンジンは、船舶用で現状最もエネルギー効率が高いとされる2サイクルディーゼルエンジンを2元燃料化した。重油に加えて天然ガスが燃料になり、次世代の船舶用燃料として海運業界が注目しているLNG液化天然ガス)が使用できる。LNG環境負荷が低いうえ、北米を中心にしたシェールガス開発によって経済性でも有利になる。
 ME-GIエンジンが次世代の船舶用主機関で有力視されていることから川崎重工は、海運業界のニーズに対応し、LNG運搬船・燃料船に最適な推進システムを提供するために開発した。実証試験には自社開発の高圧燃料ガス供給設備とLNGタンクシステム、2サイクルディーゼル試験エンジンを改修したME-GIエンジンで構成する常設設備を使う。
 こうした常設設備による試験は造船所、エンジンメーカーで世界初の試みという。実証試験では、高圧ガス供給設備の機能、性能や、実船での運航状態を模擬した運転中の操作、信頼性と長期運転時の保守性などを確認する。各種の環境負荷低減技術とME-GIエンジンを組み合わせた試験も実施し、低燃費の船舶やエンジンの開発につなげる。【川崎重工業(株)】

提供:日経bp環境経営フォーラム(emf)

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