一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

京セラ、単結晶シリコン太陽電池モジュールを製品化、多結晶は変換効率を更新

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2014.02.28 【情報源】企業/2014.02.25 発表

 京セラは、単結晶シリコン太陽電池モジュールを初めて製品化した。太陽光発電システム販売の京セラソーラーコーポレーションが4月に発売する。多結晶シリコン太陽電池では、量産レベルのセルで自社の変換効率記録を更新した。これを採用したモジュールを夏から展開する。国内住宅市場向け太陽光発電システムの新ラインアップとなる。
 シリコン太陽電池のうち、単結晶は最も古くから使われている太陽電池で、変換効率が高い半面、高純度のシリコン使用量が多いことから生産コストが高くなる。一方、多結晶シリコンは近年、製造コストを抑える目的で作られ、性能とコストのバランスに優れる。さまざまなシリコン原料が利用できる利点があるものの、変換効率は単結晶に劣る。
 限られた屋根面積でより多く発電させるためにモジュールの高出力化が求められる中、京セラは単結晶太陽電池の研究を進めてきた。多結晶の技術を応用してセル変換効率19.0%の単結晶モジュールを製品化し、将来はセル変換効率を22.0%以上に高める。今回、最大出力210Wと140Wの2種を発売する。モジュール段階の変換効率は15.5%、15.2%となる。
 多結晶では、自社最高だったセル変換効率17.8%を0.8ポイント上回る18.6%のセルを開発した。結晶品質の向上や電極工程の改善などで効率を高めた。モジュールにこのセルを使って夏に販売する。京セラは、単結晶と多結晶太陽電池をセル工程から量産する体制を国内で唯一確立したことになり、それぞれの技術を応用して一層の品質向上を図る。【京セラ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク