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環境ニュース[海外]

ドイツ ドイツ国内の自然の状況について報告書を公表

自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2014.04.11 【情報源】ドイツ/2014.03.26 発表

 ドイツ連邦環境省は、ドイツ国内の自然の状況を分析した報告書を公表した。これは、自然保護活動従事者や行政機関が集めた約1万2000に及ぶ標本を基に、EUのハビタット指令と鳥類指令によって保護されている動植物や生息空間の状況を分析したもの。その結果、調査対象種のうち、ビーバーやハイイロアザラシ、アイベックスなど25%の種が良好な保護状況であり、一方でチョウや両生類、回遊魚など29%の種が劣悪な保護状況にあることが示された。また、調査対象の生息空間のうち、森林など28%が良好な保護状況にあり、草地・牧草地など31%が劣悪な保護状況にあることが示された。連邦環境省のヘンドリックス大臣はこの結果を受け、「エネルギー、農業、洪水予防をはじめとする多くの分野における方針変更が必要」と指摘した。基本的に自然保護は州政府の所轄であるなか、連邦環境省は州政府とともに、新プログラム「予防的洪水防止」の策定を進めるなど複数の取り組みを実施している。この新プログラムでは、河川により多くの空間を設けることにより、洪水予防と自然保護の両方に良い効果を与えることを目指している。また農業分野における野心的な対策も欠かせず、草地・牧草地を農地への転換から保護し、エネルギー作物の拡大を阻止することが求められている。ヘンドリックス大臣は、「今日、既にドイツの農地の17%がエネルギー作物に利用されている。これ以上必要ではない」と述べ、新規のバイオガス設備の燃料を廃棄物にすることを求め、第一世代のバイオ燃料の更なる拡張は、自然保護には危険であると指摘した。【ドイツ連邦環境省】

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