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環境ニュース[国内]

NEC、太陽光発電と蓄電活用の携帯基地局のエネルギー管理実証をインドで開始

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2014.08.12 【情報源】企業/2014.08.12 発表

 NECは、太陽光発電とリチウムイオン蓄電システムを活用した、携帯電話基地局のエネルギーを管理する実証実験をインドで始める。技術の導入に向けて同国内の各地で2年間評価する。経済産業省と独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実証事業の委託先として、パソコン周辺機器のピクセラと共同で実施する。
 NEDOとインドの政府機関、同国の携帯電話基地局施設・設備サービス会社が実証実験を行うことで合意し、8月6日に基本協定書を結んだ。NECのエネルギー管理技術を適用して基地局の電力を効率的に利用する。併せて、ピクセラの高日射反射率がある光触媒塗料を建屋の外壁や屋根に塗り、温度上昇を抑えて使用する電力を削減する。
 インドは携帯電話加入者の急増に伴って基地局数が急激に拡大する一方、電力供給がぜい弱で停電が頻繁に発生するほか、電力供給されない地域も多いという。通信事業者は、停電時などにディーゼル発電機を利用する必要があり、その燃料が運用コストの高い割合を占める。そのため太陽光発電とリチウムイオン蓄電システムが期待されている。
 実証実験はデリーやムンバイの郊外など62カ所の基地局で行う。うち20カ所にエネルギー管理システムを入れ、52カ所に光触媒塗料の塗装を施す。一部は両方を採用する。同国内の40万基地局に導入した場合、ディーゼル燃料消費量を毎年100万L削減する効果を見込んでいる。NECはこの実証を通じて新興国の事業の可能性を検証する。【NEC】

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