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環境ニュース[国内]

川崎重工、トルクメニスタンで天然ガスからガソリンを製造する最大の設備受注

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.09.01 【情報源】企業/2014.08.27 発表

 川崎重工業は、トルクメニスタンで、国営ガス公社のトルクメンガスから、世界最大のガス・ツー・ガソリン(GTG)設備を受注した。同設備は、天然ガスを原料に高品質ガソリンを製造するもので、最新のガス液化技術を活用する。トルコの建設会社との共同体が受注し、川崎重工がリーダーを務めて、プロジェクト全体を取りまとめる。受注に際して双日の協力を受けた。
 約1500億円で受注し、2018年の製造設備の稼働開始を予定している。GTG製造設備は、トルクメニスタンの首都アシカバード市の北部に位置するオバダンデペ地区に造る。天然ガスから、年間60万tの高品質ガソリンを製造する。川崎重工は、設備全体のエンジニアリングと機器の供給を手掛け、トルコの建設会社が土木工事と設備の組み立てを担当する。
 デンマークの化学プロセス技術・触媒会社、トプソーの最新技術を採用した。天然ガスからガソリンを効率的に製造するためにガソリン精製工程を簡素化できることが特長になる。加えて、天然ガスを原料にすることで原油が原料の従来の設備と異なり、温室効果ガスの排出を抑制しながら高品質なガソリンが製造でき、天然ガス保有国が注目している。
 トルクメニスタンをはじめとする中央アジアの天然資源保有国は、高い経済成長を続け、天然ガスを有効に利用する方法としてGTG製造設備に期待を寄せているという。同国では今回と同規模の設備増設計画もあり、引き続き堅調な需要が見込まれる。川崎重工はこの受注を弾みに、天然ガス関連ビジネスの経験を生かして積極的に受注活動を進めていく。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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