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環境ニュース[国内]

三菱レイヨン、米国で炭素繊維生産設備を増強、エネルギーなど用途拡大に対応

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2014.07.03 【情報源】企業/2014.06.30 発表

 三菱レイヨンは、米国の100%子会社、MRCFACで炭素繊維の生産設備を増強する。既存のサクラメント工場(カリフォルニア州サクラメント市)に増設して、生産能力を現在の2倍にする。風力発電をはじめとした再生可能エネルギーや、燃費性能向上・電気自動車の航続距離延長のための車両軽量化などの用途を中心に、拡大する需要に応える。
 サクラメント工場に増設する設備は、2016年中ごろの稼働開始を予定し、現在の2000tの年間生産能力が4000tに増える。MRCFACは炭素繊維、炭素繊維・複合材料と関連製品の製造・販売を手掛ける。三菱レイヨン100%子会社のグラフィル(サクラメント市)と同ニューポート(カリフォルニア州アーバイン市)を統合して、2013年4月に設立した。
 世界の炭素繊維の需要は年率20%以上の伸びを示す。再生可能エネルギー、車両軽量化に加え、大型トラックを中心に、車両に装備する燃料タンク圧力容器の用途が急速に伸長している。米国のシェールガス開発に伴う天然ガス価格の低下や、各国の排ガス規制強化を受け、大型トラックで圧縮天然ガスへの燃料転換が進んでいることが背景にある。
 シェールガス開発が要因の世界的な天然ガス製造・消費の拡大から、大規模輸送用の大型圧力容器も増えている。さらに、商業生産化が始まる燃料電池車の、高圧水素ガス燃料タンクや水素ステーションの貯蔵タンクにも、炭素繊維が使われる。三菱レイヨンは、MRCFACを高性能炭素繊維の供給拠点に位置付けて体制を強化し、世界規模で展開する。【三菱レイヨン(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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