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環境ニュース[国内]

旭硝子、建築用の特殊薄板ガラスを開発、従来と同じ重量で遮熱・断熱性能向上

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2014.09.02 【情報源】企業/2014.08.27 発表

 旭硝子(AGC)は、建築用の特殊薄板ガラス「AFLIC(エーフリック)」を開発した。厚さ1.3mmで同3mmの一般的な透明ガラス(フロートガラス)と同等の強度がある。従来のLow-E複層ガラスと同じ重量のままで窓の遮熱・断熱性能を向上させられる。LIXILが発売する、高性能樹脂窓とアルミ・樹脂のハイブリッド窓向けに開発された新しい3層ガラスに採用された。
 エーフリックは、スマートフォンのカバーガラスで培った技術を活用した。特殊な化学処理を施すことで、通常のフロートガラスと同等の強度を持ちながら、半分以下の厚みを実現し、軽量化した。遮熱・断熱性能をさらに高めるには、Low-E3層ガラスが効果的だが、ガラスが3枚あることで重くなり、窓の開け閉めがスムーズにできないことが課題とされていた。
 エーフリックは薄く軽いため、Low-E複層ガラスと変わらない重さで、Low-E3層ガラスができる。国土交通省が目標にする、2020年の標準的な新築住宅の消費エネルギーと創出エネルギーを正味ゼロにする「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスZEH)」の達成には、近年、住宅で使われているLow-E複層ガラスより遮熱・断熱性能を高める必要があることから開発した。
 エーフリックを使ったLIXILの高性能樹脂窓は「エルスターX」、ハイブリッド窓は「サーモスX」で、エルスターXは、2015年1月1日、サーモスXは、3月1日に販売を始める。エルスターXは世界トップ水準・国内最高の断熱性能を持つ。どちらも3層ガラスでありながら、重量はLow-E複層ガラスと変わらない。エーフリックによって従来の3層ガラスより約19%軽量化した。【旭硝子(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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