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環境ニュース[国内]

IHI・東芝、マレーシアで超々臨界圧石炭火力発電所を受注、高効率の設備導入

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.09.04 【情報源】企業/2014.09.02 発表

 IHIと東芝などの共同体は、マレーシアで超々臨界圧石炭火力発電所の設計・調達・建設を受注した。高効率の設備を導入する。三井物産と同国財務省傘下のファンドが設立した共同事業会社が発電所を建設し運営する。石炭火力として世界最大級となる出力100万kWの設備を2基(1、2号機)造る。1号機が2018年、2号機は2019年の商業運転開始を予定する。
 発電所は、マレーシアの首都クアラルンプールの南約60kmに位置するネグリスンビラン州ジマ地区の既設石炭火力発電所に隣接して建設する。共同体はIHIをリーダーに東芝と、韓国建設大手の現代建設、同エンジニアリング大手の現代エンジニアリングで組織する。超々臨界圧は、蒸気を超高温・超高圧にして効率を高め、燃料使用とCO2排出量を抑える。
 IHIは、共同体のリーダーとしてプロジェクトの技術、商務を取りまとめるほか、ボイラーと付帯設備の供給・据え付けを担当する。東芝は、蒸気タービン・発電機と制御装置、変圧器などの主要機器を納入し、海洋土木工事も手掛ける。現代建設と現代エンジニアリングは、両社共同でその他のプラント補機の供給・据え付けと、土木工事の一部を行う。
 IHI、東芝ともマレーシアで大型発電所建設の実績が豊富にあり、これまでも共同で大型石炭火力発電所のプロジェクトに取り組んでいる。同国をはじめとした東南アジア市場は経済成長を背景に大きな伸びが見込まれる。IHIと東芝は今回の受注を弾みに今後も、世界最高水準の高い発電効率と優れた環境性能を実現する発電所建設に積極的に取り組む。【(株)IHI】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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