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環境ニュース[国内]

IHI、バイナリー発電装置のベルデコープとOEM契約、100kW級を日本で独占販売

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.09.12 【情報源】企業/2014.09.09 発表

 IHIと、100%子会社でエネルギープラント設備などの設計、据え付け、修理を手掛けるIHIプラント建設は、バイナリー発電装置の米国ベルデコープとOEM(相手先ブランドによる生産)契約を結んだ。IHIグループは、ベルデコープが独自開発した100kW級装置を日本で独占販売し、最適な排熱発電システムを提案する。東南アジアなどでの販売権も獲得した。
 実際のプラントで性能確認テストを行い、2015年3月に販売を始める。3年で20台の販売を目標にした。バイナリー発電は、沸点の低い媒体を加熱・蒸発させ、その蒸気でタービンを回す。媒体と加熱源の2つの熱サイクルを使って発電することから「2つの」を意味するバイナリーと呼ばれる。ベルデコープの発電装置は、欧米を中心に多くの販売実績を誇る。
 IHIグループがOEM展開する100kW級装置は、軸受けに磁気を採用しているため、こすれながら滑り合う部分がなくオイルが要らない。作動媒体の劣化がなく補充の必要もない。作動媒体には、不燃・無毒で安全性が高い有機不活性ガスを使用する。IHIグループは、このバイナリー発電装置を使い、排熱エネルギーを資源に利用できるシステムを提供する。
 バイナリー発電装置では、電気事業法施行規制の改正で100℃未満だった熱源温度条件が撤廃された。ディーゼル・ガスエンジンの排熱、ごみ焼却プラントの熱や排温水など、これまで活用されていなかった熱源でも発電できるようになり、需要の増大が見込まれている。IHIグループはベルデコープと、低温で作動するバイナリー発電装置の開発も進める。【(株)IHI 】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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