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環境ニュース[国内]

IHI、商用電源に接続可能なパッケージタイプの小型バイナリー発電装置を販売

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.07.22 【情報源】企業/2013.07.17 発表

 IHIは、商用電源に接続可能な機能を持つパッケージタイプの小型バイナリー発電装置「ヒートリカバリー“HRシリーズ”」の販売を8月8日に始める。バイナリー発電に適さないとして捨てられていた少量の温水利用を目的に開発した。工場などで分散して排出される温水を集約しなくても有効活用できるようになる。20kWの最大発電出力がある。
 バイナリー発電は、100℃未満の工場排水や温泉などの熱エネルギーを使い、沸点の低い媒体を蒸発させることでタービン発電機を作動させて発電する仕組み。商用電源に接続できる機能を標準装備して発電電力の用途を広げ、温泉での再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度適用や工場での省エネを可能にする。
 発売する発電装置は、幅約2m、奥行き約1.4m、高さ約1.6mと小型で、重さは約1900kgとなる。温水の出入口と冷却水の出入口配管、電源系統の接続だけと取り付けが容易なことも特長となる。タッチパネルで操作と内部状態の確認ができ、温水と冷却水を流して起動すると自動的に発電を始める。70〜95℃の温水で発電する。
 発電装置のタービン発電機は、自動車・船舶用ターボチャージャーや産業用コンプレッサー(圧縮機)事業の経験を生かしたターボ機械技術と、動力を直接伝達するドライブ技術を合わせ、発電性能を高めた。1000万円前後の市場価格を予定し、今年度末までに20台以上の受注を目指す。今後、ラインアップの拡充を進める。【東芝(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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