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環境ニュース[国内]

昭和電工、システム採用の大規模植物工場が山形に完成、独自の栽培技術を導入

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2014.10.24 【情報源】企業/2014.10.22 発表

 昭和電工のシステムを採用した大規模植物工場が、山形県天童市に10月22日完成した。独自の高速栽培技術を導入している。リーフレタスなどの葉菜類を1日最大4000株収穫できる能力を持つ。山形県を中心にガソリンスタンド運営・LPガス販売を展開する遠藤商事(山形市)が新規事業として始めた。生産した野菜は同県内のスーパーなどで販売される。
 LED(発光ダイオード)照明を使用した完全閉鎖型の植物工場で、昭和電工の「SHIGYO法」と呼ぶ高速栽培技術と、その効果を最大にするように設計したLED照明、栽培ユニットをパッケージにした植物工場システムが使われている。同システムは、パッケージに栽培方法をはじめとする技術サポートも含めていて、新規事業で植物工場を始める際に適している。
 SHIGYO法は、品種や生育時期に合わせて最適な波長と強度の光を照射する。天候や気温に影響されない完全閉鎖型の植物工場とSHIGYO法を合わせ、収穫量を増やすことができる。植物育成用の照明は、光合成に最適な深紅色を世界最高効率で発光できる独自のLEDと、青色LEDを搭載する。蛍光灯に比べて発熱量が少なく、空調などの電気代を抑えられる。
 耐食性に優れたアルミニウムを栽培棚に使用し、着脱式で手入れが容易な照明カセットと水耕栽培用の水槽を装備する。植物工場の天井・壁は断熱パネルで覆い、断熱性と菌や害虫の侵入を防ぐ密閉性を確保した。昭和電工は今後も、食料の安定供給を可能にする植物工場の普及を進め、事業主に対して収益性の高い工場が運営できるような支援を行う。【昭和電工(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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