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環境ニュース[海外]

IHI・東芝、海流発電システムの実証研究を開始、実際の海域で水中浮遊式試験

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.01.13 【情報源】日本/2014.12.25 発表

 IHIと東芝は、海流発電システムの実証研究を始める。実際の海域で2017年度までに両社の独自技術である水中浮遊式システムの試験を実施し、海洋エネルギー発電技術の実現を目指す。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「海洋エネルギー技術研究開発−海洋エネルギー発電システム実証研究」の予定先に採択された。
 水中浮遊式海流発電システムは、発電装置を海底から係留し、たこのように海中に浮遊させる仕組みで、対向回転する双発式のタービンを備える。昼夜や季節などによる変動が少ない黒潮などの海流でプロペラを回す。共同研究でIHIは取りまとめを担当するとともに、タービン、浮体などを製造する。東芝は発電機や変圧器など電気機器を手掛ける。
 IHIと東芝は、東京大学などとともに2011年度からNEDOの委託で「海洋エネルギー技術研究開発−次世代海洋エネルギー発電技術研究開発(水中浮遊式海流発電)」を行ってきた。この成果を活用して今回、実証研究に着手する。海に囲まれた日本は、海流エネルギーによる発電で、クリーンで安定的な電源が大規模に構築できるとして期待されている。
 海流、海洋温度差、潮力、波力などの海洋エネルギーを利用した発電技術の開発が欧米を中心に進められる中、NEDOは、海外市場をリードする技術の確立や国内のCO2削減などを目的に海洋エネルギー技術の研究開発を推進している。IHIと東芝はNEDOの枠組みで発電実証に取り組み、発電技術の実現に加え、海洋エネルギー産業の新規創出にもつなげる。【(株)IHI】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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