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環境ニュース[国内]

富士通テン、車載用で業界トップクラスの軽量スピーカー開発、燃費向上に貢献

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.01.16 【情報源】企業/2015.01.13 発表

 富士通グループでカーナビゲーション・カーオーディオ機器の富士通テンは、車載用で業界トップクラスの軽量スピーカーを開発した。採用した国内の自動車メーカー向けに順次、納入を始めた。車両の多くに標準装着される口径16cmのサイズで、従来の音質を維持しながら大幅に軽くした。車両が軽量化でき、燃費向上に貢献する。
 開発したのはネオジム磁石を使用したタイプと、フェライト磁石を使ったタイプの2種で、重さはそれぞれ135g、190gだ。同じ種類の磁石を利用した富士通テンの従来製品と比較して約30%、約35%軽くした。現段階で納入が確定しているスピーカーの数量を従来の仕様で準備する場合と比べると、年間で約430tの質量が削減できる。
 両タイプとも、 スピーカーの質量の約80%を占めるフレームと磁気回路を見直した。フレームを薄肉軽量化すると強度が低下し、不要な共振が発生して音質が劣化する。その課題に対し、強度解析シミュレーション技術を使って薄肉化と同時に振動を分散させるフレームを開発した。磁気回路形状も最適化して薄肉化による音質の劣化を防ぐ。
 ネオジム磁石のスピーカーは1995年ごろに採用され始め、600gほどあった重さが200g程度まで軽くなった。しかし音質を維持するために、それ以上の軽量化は進んでいなかった。従来からのフェライト磁石はネオジム磁石より磁力が弱く、音質と軽量化の両立は困難とされていた。今後は口径16cm以外にも応用して国内外の自動車メーカーに提案する。【富士通テン(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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