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環境ニュース[国内]

三菱化学、自動車外装にも使用できるバイオエンプラをマツダと開発、車に採用

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2015.01.30 【情報源】企業/2015.01.27 発表

 三菱化学は、自動車の外装意匠部品にも無塗装で使用できるバイオエンジニアリングプラスチック(バイオエンプラ)「DURABIO(デュラビオ)」新グレードをマツダと共同開発した。まずマツダが2015年に世界で販売するスポーツカーの新型「ロードスター」の内装意匠部品に採用され、その後、量産車の外装意匠部品に展開する。
 エンジニアリングプラスチック(エンプラ)は、強度に優れ、耐熱性など特定の機能を強化したプラスチックを指す。その中で再生可能な植物由来原料で作るのがバイオエンプラとなる。デュラビオは、植物由来のイソソルバイドを原料にしたバイオエンプラで、耐衝撃性、耐熱性、耐候性などの面で従来の一般的なエンプラ以上の性能を持つ。
 発色性に優れるうえ透明度が高く、顔料を配合するだけで光沢のある表面を作ることができる。塗装工程が要らないため、塗料から出るVOC揮発性有機化合物)の排出を抑えられる。さらに表面が堅くて丈夫なため、擦り傷が付きにくい特長も備える。今回、三菱化学がデュラビオの材料技術の最適化を主導し、新しいグレードを開発した。
 マツダは、自動車の内装意匠部品だけでなく、外装意匠部品への適用に向けた加工技術を手掛けた。両社の技術によって、従来の塗装になかった新しい質感を実現する。三菱化学は今後も高機能製品の研究を進め、環境に配慮した付加価値の高い車作りを支える。【三菱化学(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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