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環境ニュース[国内]

大日本印刷、野菜・果実の栽培に適した「農業用フィルム」開発、光合成を促進

【発表日】 2015.02.03 【情報源】 企業 【エコビジネス 環境技術

 大日本印刷(DNP)は、野菜・果実の栽培に適した「DNP農業用フィルム(反射保湿フィルム)」を開発した。光の反射性を高めて光合成を促進するとともに、育成に最適な水分を保持する保湿性と、耐久性を備える。農業試験場でのトマトの栽培検証では、4〜7月の初回の収穫で他社の市販品と比べ約2倍の収量が得られた。今春販売を始める。
 食品包装分野のフィルム成膜技術とラミネート技術を応用した。可視光の95%を反射する高反射タイプで、露地栽培、施設園芸のビニールハウス、植物工場での光量不足を補って光合成を効率的に促進する。マンゴーなどの着色を促す効果もある。水分を保持し、散布した肥料の蒸発も防ぐ。併せて、光による発熱を遮断して地温の上昇を抑える。
 野菜や果実の栽培では雑草防止や地温上昇の抑制、光の反射による育成促進を目的に農業用フィルムが使われる。近年は黒色ポリエチレン製フィルムではなく、表面が白色や銀色のフィルムで反射を高めるケースが増えている。しかし裏面は黒色が多く、光の反射性が不十分だった。不織布の高反射白色シートもあるものの、保湿性が課題だった。
 DNP農業用フィルムはこうした問題を解決する。検証は滋賀県のビニールハウスで「桃太郎」の品種で行った。市販品の場合の収穫量が4.3kgだったのに対し、DNP農業用フィルムを使うと11.6kgあった。栽培育成用と通路反射用の2種類の製品を用意する。通路反射用は強度と通水性を高めている。国内外で展開し、年間20億円の売り上げを目指す。【大日本印刷(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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