一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

積水化学、「高剛性軽量樹脂シート」を開発、車両・輸送や住宅材で用途を開拓

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.03.02 【情報源】企業/2015.02.25 発表

 積水化学工業は、「高剛性軽量樹脂シート」を開発した。環境に貢献する軽量の新材料で、金属ではできない軽量性と高剛性の特長を持つ。強化樹脂シートと軽量のポリオレフィンフォームの積層シートで、車両・輸送や住宅材などで幅広く用途を開拓する。今夏をめどに開発品のサンプル供給を計画する。
 強化樹脂シートは、グラフェンと呼ぶ単分子シートが複数枚積層されたグラフェンライクカーボンを配合することで、高剛性で耐衝撃性に優れる複合材料にした。これを外層にし、ポリオレフィンフォームを中間層にして高剛性と軽量性を両立させた。鋼板の3分の1の重量で同等の剛性を持たせることができる。
 アルミ合金、チタン合金や、樹脂のポリプロピレン、ポリカーボネートと比べても軽い。高剛性軽量樹脂シートは加熱によって軟化する熱可塑性樹脂を主成分にしている。そのため、炭素繊維強化樹脂やガラス繊維強化樹脂とは異なり、通常のプラスチックスと同じようにプレス成形などの熱成形がしやすい。
 開発品の例では剛性重視と軽量性の高いグレードがあり、用途に応じてさまざまに設計できる。積水化学は、燃費性能向上につながる船舶、航空機、鉄道などの車輌・輸送や、建築・土木資材の分野で用途展開を目指し、事業パートナーを募って連携しながら事業化を進める。同時に量産化技術の開発に取り組む。【積水化学工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

プレスリリース

関連情報

関連リンク