フィンランド議会、気候変動法を承認

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.04.01 【情報源】／2015.03.16 発表

フィンランド議会は、2015年3月6日に過半数の賛成により気候変動法を承認した。同法は、2050年までに1990年比で80％削減という排出削減目標を定め、その達成へ向けた気候変動政策の計画と進捗監視の基盤を設けている。具体的には、
・気候変動の緩和のための長期計画（すべての温室効果ガス排出を対象とした2050年までの排出削減計画）を10年毎に策定すること
・気候変動の緩和のための中期計画（排出量取引制度の対象外の部門を対象とした具体的かつ詳細な措置）を議員任期毎に策定すること
・気候変動への適応のための計画を最低でも10年毎に策定すること
・政府は、計画の実施状況について議会に毎年報告すること
・計画の作成過程を市民や利害関係者に公開すること
などが定められている。これらの計画策定の法制化によって、気候変動政策の長期的見通しを高め、新しいクリーンテクノロジーを利用した排出削減を推進する。また、気候変動政策への市民の関与を促進し、議会の果たす役割を強化する。同法は、次期議員任期からの施行を目指し、実施準備が開始されるという。
【フィンランド環境省】