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環境ニュース[国内]

三菱レイヨン、グループ企業がベトナムの民間病院で飲料水を供給する実証試験開始

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2015.04.23 【情報源】企業/2015.04.20 発表

 三菱レイヨングループで上水関連事業のウェルシィは、ベトナム北部のビンフック省ビンイェン市の民間病院で、膜ろ過システムを使って飲料水を供給する実証試験を4月に始めた。1年間の実証試験を通じ、本格的な海外展開に向けてノウハウを蓄積する。同社が海外の民間施設で飲料水供給の実証試験を行うのは初めてだ。
 ベトナムでは一般的に水道水が直接飲まれることはなく、実証試験を実施する病院ではボトル入りの水が飲料水として利用されていた。試験では公共の水道を水源にして、1日2万Lの造水能力を持つ膜ろ過装置を病院内に設置した。これによって、低コストで安定的に飲料水や手術の際の手洗いに使用できる上水環境を実現する。
 膜ろ過装置は遠隔監視システムを装備し、日本の装置と同じように運転状況や水質がリアルタイムに監視できる。ウェルシィは実証試験に先立ち、ベトナム国立環境技術研究所と2014年4月に水・環境分野の相互連携覚書に署名している。同研究所に水質分析を委託し、現地の水質に合わせたソリューションを効率的に提供する。
 ウェルシィは中長期目標に海外事業拡大を掲げる。日本では地下水を水源に、公共水道と併せた2元水源が特長の分散型給水システムを中心に展開しているが、海外では水源を問うことなく現地の状況に応じて安定供給できる仕組みを推進する。同社は三菱レイヨングループのアクア・ソリューション事業の中核会社になっている。【三菱レイヨン(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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