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環境ニュース[国内]

アメリカエネルギー省、国内の水力発電の状況を示す初の報告書を発表

エネルギー】 【掲載日】2015.05.13 【情報源】/2015.04.27 発表

 アメリカエネルギー省(DOE)は、国内の水力発電の規模、範囲、変動性の現状を定量的に示した初の報告書「2014年水力発電市場報告書」を公表した。これによると、水力発電は現在、国内の電力供給量の約7%を供給し、年間2億トン相当の炭素排出削減に寄与しているという。報告書は水力発電産業の将来の成長が期待できることを指摘し、水力発電を他の再生可能エネルギーと組み合わせて電力供給網に迅速に統合する方法も論じている。DOEのデビッド・ダニエルソン次官補は、「水力発電は依然としてアメリカで最も費用効果が高く信頼できる再生可能エネルギー源のひとつ」だとしている。報告書によると、既存水力発電所群の強化のため過去10年で60億ドル以上の多額の投資がされ、現在全国で主要水力発電部品の製造に携わる企業は170社を超えるという。
 報告書は、国内には77ギガワット分以上の未利用の水力発電資源があると指摘する。また、過去10年に建造された新規水力発電プロジェクトの大半が、従来は発電に利用していなかったダムに発電設備をつけたもので、既存の水資源とインフラの活用が進んでいることを明らかにした。さらに、50基以上の揚水発電事業が計画・開発されており、今後水力発電が他のクリーンエネルギーのための大規模エネルギー貯蔵庫として機能し、国内電力網の柔軟性確保にも重要な役割を担うとしている。【アメリカエネルギー省】

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